電動歯ブラシといえば音波歯ブラシが主流でしたが、2002年に画期的な電動歯ブラシが登場しました。それは超音波歯ブラシです。何がどのように違うのか、みてみましょう。
電動歯ブラシはブラシが200Hz(毎秒200回転)以下の性能で、ブラウンに代表される、機械的に複雑な動きが特徴です。
音波歯ブラシは200Hz〜2万Hzと人間の可聴範囲でブラシが振動する電動歯ブラシで、動きも単純な往復運動や上下運動の物です。最近まではこのタイプが最も多く出回っていました。
超音波歯ブラシ最大の特徴は振動数にあります。160万Hzという目で見ても分からないほどのスピードでブラシが振動します。東レのウルティマが有名です。
電動歯ブラシや音波歯ブラシは、動きが荒いため使い方を間違えると歯茎を傷める場合がありましたが、超音波歯ブラシは動きが微細なため、歯茎を傷める心配はほとんどありません。
音波歯ブラシはリニアモーターによって振動を発生しています。リニアモーターは構造が複雑で製造コストが高いため交換用のブラシも高価なものが多いようです。
超音波歯ブラシは超音波発信素子、発信板、発信チップの3つのパーツのみで構成されているためシンプルな構造となっています。製造コストも安く、交換用ブラシも安価になっています。
虫歯の原因であるプラークの除去は、電動歯ブラシ(音波歯ブラシ)と超音波歯ブラシどちらも出来ますが、プラークの発生源であるバイオフィルムの除去は、超音波歯ブラシの方が数段性能面で良いとされています。また超音波歯ブラシには歯ぐきのマッサージ効果も期待できます。
プラークは歯と歯の間や、歯ぐきとの間に付着した、ミュータンス菌やラクトバチルス菌といった虫歯菌と、虫歯菌の排泄物から出来ています。プラークを除去しても虫歯菌を除去しない限りプラークは発生しつづけます。プラークの元となっている粘着性の高い物質を不溶性グルカンと言い、超音波歯ブラシは不溶性グルカンにも作用し除去します。
バイオフィルムとは虫歯菌のかたまりのことです。虫歯菌は通常フィルムのようにつながって歯や歯の隙間に付着しています。この状態を虫歯菌連鎖と言います。電動歯ブラシ(音波歯ブラシ)では虫歯菌連鎖まで作用することは出来ませんでしたが、超音波歯ブラシは虫歯菌連鎖に作用し、バイオフィルムの除去に効果があるとされています。
通常の歯みがきと同じ使い方で良いです。歯の表面をみがく時は歯と垂直にブラシを当て、歯の裏側をみがく時は45度くらいの角度でブラシを当てます。奥歯をみがく時は奥歯を覆うように当てると良いでしょう。歯ぐきのマッサージをするときは歯と歯ぐきの両方に均等にブラシが当たるようにします。ハミガキは通常のものよりもジェルタイプの方がより効果があるようです。
みがき過ぎには注意しましょう。みがき過ぎるとプラークやバイオフィルムだけではなく、歯のエナメル質まで削ってしまう恐れがあるため、一度に長時間使用したり、あまり強くブラシを押し当てたりするのは避けたほうが良いです。ほとんどの超音波歯ブラシにはタイマーが内蔵されているため、ひとつの目安にすると良いでしょう。また、電気製品ですのでお風呂などでの使用は避けてください、感電や故障の恐れがあります。お子さんやお年寄りには適しませんので、お子さんには手でみがく方法を教えてから、必要であれば大人が超音波歯ブラシでみがいてあげましょう。
超音波歯ブラシは歯と歯の隙間も、ある程度はみがいてくれますが、完全にみがききることはできません。歯間ブラシなどを併用することで、より清潔なマウスケアが出来るでしょう。
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